クムが高校生の頃、
はじめてタヒチアンを踊った時から
もうタヒチに夢中になってしまいました。
タヒチに移民したかったけど、ハワイにいたの(笑)。
もうその音楽を聴くだけでドキドキドキドキしちゃって
立っていられなくなるようなエキサイティングな感じと、あと
どうしようもなく無条件に、ハッピーにならざるを得ない…
余計なことでいじいじ悩んでた自分はどこかに蒸発して消えてしまう、
レッスンの前、なにか気になっていることあっても
もう、音を聴いたら何にもなくなってしまう。そのネガティブなものは。
だから…除霊だと思った(笑)。
除霊救霊ダンスって言ってもいいくらい。
その頃は、クムのアウアナの先生、アンティ・ベラ・リチャーズ先生の
お家のガレージで練習していて…土曜日の午後がタヒチアンのクラスで
4時間も5時間も踊っていましたね。
もう、無になるまで踊る。
先生のお家のお隣や、ビーチも借りてよく練習しました。
クムが今もタヒチアンを踊れるのも、そういう環境があってのことですね…
…日本だとやっぱり外でというのは音の問題とかもあったりするけれど
ラッキーなことに私たちはスタジオを持っているから
TE HIVA NUI NO MANUMEREがどこまで、あの頃の状況に近づけるかな?って
すごく楽しみなんです。
あの頃、タヒチのクラスには
54人くらいいたかな?もちろん、
その中で来たり来なかったりするんだけど…
でも…すごかった。
やっぱりね…初めてタヒチアンを見た時は
腸捻転おこしそうに見えて「人間がこんなことできない!」って思ったし
初めて踊ってみたら脇腹が痛くなって
「これはムリ…生理的にムリな踊りだ!」とかって思ったけど、
アンティベラ先生のダンサー達はほんとうに素晴らしくて…
「どうしてあの人達はできるんだろう?」
「なんであの子達は平気でやってるんだろう?」
と思いながらやってるうちにだんだんできるようになって、
1年も経ったら自分も平気で踊ってましたね。
そこがタヒチアンのいいところ。
いろんな段階があって「ほんとうに肩が止まるまで」とか「頭が止まるまで」とか
腰のフォルムも綺麗に回るようになるには、かなり訓練しないといけないけれど
でもほんとうにフラよりはタヒチのほうが比較的早く自分のものになります。
リズム感と、あと体力ね。
骨盤がズレやすい人は、atau(右回し)とhema(左回し)を両方練習したほうがいいですね。
誰かと一緒にタヒチアンを踊れたら楽しいし、ひとりでも楽しいし。
寝る前にひと踊りして、汗かいてシャワー浴びて寝るとかね(笑)。
浄化できます、自分の中を。無になる。
空っぽになって、満たされて熟睡して、
次の日の明るい自分を夢見ながら、感謝して眠れるから…
すごくいい汗をかけますね。
タヒチは、始めたらがんばって毎週やらないと。
やっぱり筋肉との戦いだったり、体力、基礎体力っていうのをつけないといけないから…
でも、フラをずっとやっている人は体力があるからけっこう大丈夫。
ステップも、amiの速いのだったりoni’uの速いのだったり
基本的なフォーマットは体で知っているから、あとは力が抜けてくると
リズムにいくらでも乗れるようになります。
タヒチアンを先に…タヒチアンだけを踊っている人にフラを教えようと思うとね、
いつも大変なんです。それはリズムを引っ張って、先にいってしまうから。
フラはたっぷり感じてから揺れるでしょう?その違いがすごくあるの。
タヒチの場合は腰でドラムを叩くように踊るんです。
ベースドラムの音が腰の動きに値するから、リズムとジャストじゃなくちゃいけないのね。
でも、フラをずっとやってる人は誰でもタヒチを踊れます。
「難しい」と思っちゃうと力が入るから腰が止まっちゃうけれど、そうじゃなくて
「いかに力を抜くか」がタヒチアンだから
上半身がきちっとフラでできている人は意外と簡単ですよ。ゆっくりのリズムから始めれば。
自然に力が抜けてきて体力がついてくると、
上半身が影響受けないまま下半身だけでステップを踏めるようになります。
要はほんとうに膝とかかとなんですね、すべてが。
全部、膝のローテーションでしょう?
あとシフトチェンジね。重心をどうするか。
そして止める、「ロックして止める」っていうモーションはフラにはなくて
その違いはやっぱり「腰でドラムを叩く」ということなんだけれど、
自分の腰が音を出しているつもりになれば、意外と大丈夫。
毎年のように、みんなと一緒にタヒチに行かれるようになってから
クムのタヒチアンの感覚も変わって、進化しています。
まず、膝は曲げますね。特にamiをする時には。
すごく大きなヒップローテーションが必要だから、膝を曲げて腰を大きく動かす
そして、ステップが一歩一歩、つま先まで美しいこと。
スタイルもいろいろありますね…クムにとってはかかとを開かないスタイルが
アンティベラから習った美しい踊りなんですけれど、
そこはこれからの研究課題ですね。
TE HIVA NUI NO MANUMEREで
クムがいかにタヒチの音楽と踊りに救われてきたかというのを
宝石にして恩返しをできたらと思っています。
タヒチの音楽家、踊り、風土文化すべてに。
クムがフラカヒコを学んだりアウアナを踊ったりしてきたのは
ハワイがあまりも私に優しかったということで
お礼がしたいという気持ちから始まったんだけど
クムフラにならないとタヒチは大手を振ってできなかったので…
ひとつ追求して、ひとつ形にすると初めて次のドアを開けるという
今、そういう状態だと思うから。
去年の8月、ヘイヴァイタヒチインジャパンに招待されて
みんなと一緒に参加したときに
すごいoneness(一体感、心の一致)があったのね。
クムが感じたタヒチアンってあそこなんです。
もう、ただ、ただ、ポジティブなoneness。光が上に向かって
放射線状にうわーっと広がって、全員が発光体になって輝いている。
私は音楽家としてロックやいろんな音楽をやってきたけれど
今、ここまでタヒチに惹かれているのは
タヒチがすごくtribal(部族的、土地や祖先としっかりと繋がっている)でありながら
そこからの英知が、この先の未来に向かうカギのように感じるんです。
Futuristic(未来の) tribal music。
クムにとっては、
すごいポジティブになって
人生を「踊り抜こう!」っていうenergy(力)がタヒチアンにはあるの。
だから、そろそろ
真剣にそれに少しチューニングしてもいい世の中かなと思うのね。
世の中の流れがあまりにもネガティブだから…ね。
********************************************
Te Hiva Nui No Manumere 開校
2009年3月11日(水)
無料体験レッスン(新規入会者対象)
2009年3月17日(火)20:30-21:30 Tahitian Step @馬車道校
2009年3月20日(金)19:30-20:30 Tahitian Step @原宿校
********************************************