フアカイ後編
さて、Pahukiniを出た私たちが向かったのは
Na Pohaku O Hauwahine(ナー・ポーハク・オ・ハウヴァヒネ)
もともとは豊かな水に恵まれた森だったのが
牧草地になり、外来の植物が育ち、変わってしまっていたところを
自生していた植物を育て、外来種を取り除くことで
元の森をよみがえらせようと尽力しているのだそうです。
工事のゴミなどが捨てられていた時代もあったのだとか…
見えるでしょうか。ところどころに旗みたいなものが立っているのです。
これは、原種の植物を植えたときに、ほかの雑草と区別するために立ててあります。
こんなふうに根元にリボンを結ばれたものもあります。
ハイビスカスの原種が咲いていました。
ナビゲーションストーン。
夜に水が多く入っているとき、水面に映る星を見ながら
航海術を学んだのだそうです。
スターナビゲーション。もともとハワイで使われていた航海術です。
ホクレア号はスターナビゲーションによって旅をしていましたね。
広がる景色には
ボランティアの人たちが7年かけて掘ったという池が見えました。
そして、「あの円形の茂みはなんですか?」という質問には
勝手に育ってしまっている外来種のブッシュ、という答えが。
この場所が抱えている歴史と、
確実に実っている人々の努力と
一方でそれを阻んでいるかもしれない外来種の勢いと…
いろんなものが見えました。
そんなお話を熱くしてくださるガイドさんと
通訳のHoku Aoじゅんちゃん。
じゅんちゃんの訳はとてもわかりやすくて、心にスッと入ってきました。
ありがとうございます☆☆
ちなみに同行された方で「解釈違うかも?」と思った方、
教えてくださいね♪
さて、Hauwahineのあとは、最後!Ulupo Heiau(ウルポー・ヘイアウ)へ!
帰宅時間が迫る中、まずはHenenelu Ke Alaというカーエケエケを使うカヒコを捧げ
みんなで説明を聞きます。
ウルポー・ヘイアウ
今回のKa’imiちゃんたちのウニキも、
その前の、Punahele、Mahealani、Leimamo、Ka’imilani、Kalehuaの5人が
オーラパのウニキをした場所も
このウルポー・ヘイアウです。
このヘイアウは、石を積み上げて作ってあるのですが
ハワイの伝説の小人(働き者です)メネフネが一日で作った…という伝説があり
夜のインスピレーションという意味のウルポーという名がついているのだそうです。
こんなに大きなものをどうやって積み上げたのか…謎とされています。
さて、中に入る前にみんなでランチを…と思った矢先…
なんと、チームワイキキはタイムオーバーにて泣く泣くそのまま帰途へ…
クムヌイの
「Go Home!」という容赦なさすぎる言葉に、もう笑うしかない感じでしたね…
雨も降ってきて、なんだかバタバタとしたお別れでした…
チームカイルアは、サンドイッチをかきこんで、中まで入ってみました。
こんなふうに石が積まれています。
1970年くらいまでは、ここはヘイアウとして成り立ってはいなかったのだそうです。
戦前は移民たちによって農地として使われたり、家畜が放たれたりして
もとの形状も失われてしまったとのこと。
今はヘイアウとして保存されています。
そして誰でも入れる、すべての人をWelcomeするヘイアウになったのです。
タロイモ畑
湧水が出ていました。
ヘイアウからの景色は、みなどこか似ています。
石が木の中に…
今回、4つのヘイアウを訪ねて私が知ったのは
すべてのヘイアウが、ずっと変わらずにそこにあったわけではないということ。
失われ、消えそうになった場所がまた取り戻されたのだということです。
今までもマウイ島のククイプカなど、ボランティアの人々が保護に努めている
場所をフアカイで見てきたことはありましたが
そういう場所は一つではなくて、たくさんあるのですね。
きっと、失ってしまうことは簡単なんです。
ゴミで汚してしまうことも…元の姿をなくしてしまうことも。
そして元に戻すのは時間がかかります。果てしなく。
そして守り続けるにはまさにALOHAが必要。
思いやり、助け合い、前向きさ、謙虚さ、忍耐。
それはハワイだけじゃなくて、日本古来の文化や遺産
地球のことを考えてもあてはまることだなぁと
珍しく深く考えてしまいましたー
情熱をもって私たちに話をしてくれた各ヘイアウの方々
ありがとうございました。